
当クリニックにて1クール6回の治療を受けたがん患者様の中で、
1クール終了後、がん病変の測定が可能で、かつ治療前後でがんの測定が行われた
直近の73名(男性39名、女性34名)での、がんへの有効率は以下の通りです。
(2007年4月現在)
|
15名(21%) |
|
27名(37%) |
|
14名(19%) |
|
17名(23%) |
※A判定、B判定42名のうち6ヶ月以上長期不変の患者様は24名(58%)です。
※評価対象の患者様は、多くの方が手術不能の進行がんであり、肺、肝臓、胃、胆管、大腸、悪性リンパ腫ほか、各種のがんが含まれています。がんの進行度(病期)は、Stage(ステージ)V(3)aからW(4)の末期がんの患者様で、他の臓器に転移している方も含まれています。
直近73名のうち、免疫細胞療法単独で治療した患者様(50名)では、完全寛解・部分寛解、長期不変は27名(37%)です。抗がん剤を併用した23名は、完全寛解・部分寛解、長期不変は15名(21%)です。評価できた症例がまだ少ないので、他の施設と比べることはできませんが、73名のうち42名(58%)が治療有効と評価できました。
病期別では、ステージVb-c の患者様22名のうち、完全寛解・部分寛解は4名(18%)、長期不変を含めると14名(64%)の患者様に治療が有効でした。ステージWの患者様37名のうち完全寛解・部分寛解は6名(16%)、長期不変を含めると17名(46%)の患者様に治療が有効でした。ステージVb-cとWを合わせた患者様59名のうち31名(53%)が完全寛解・部分寛解、長期不変で治療全体の有効率は58%です。
今後、さらに詳細な有効率を報告してまいります。

| 74歳、女性 | |
| 多発性肝細胞がん ステージVb、C型肝炎、肝硬変 | |
| 25年前に肝炎(C型)、肝硬変と診断された。2006年1月に体調不良を訴え、近所の病院でCT検査を受けた。その結果、肝右葉に4.5cm大の腫瘍が認められた。そのほかにも、肝内に多数の小さな腫瘤が認められた。腹水やリンパ節転移は認められなかった(写真1)。 診断の結果、手術不能の多発性肝細胞がんと判定され、抗がん剤を注入して、その後、血流を止める肝動脈塞栓手術を勧められたが、それを断り、。2007年1月、当クリニックを訪れ、NKT細胞複合免疫療法を実施することになった。 |
|
■1月25日より治療開始、2週間ごとに6回、1クール治療を行い、4月21日に終了した。腫瘍マーカーもα‐FPが225.4ng/ml(基準値10ng/ml以下)から95.4ng/mlに、PIVKA-Uが21787mAU/ml(基準値40mAU/ml未満)から10432mAU/mlに下がった。 ■本療法1クール終了後、5月12日にCT検査を行った結果、NKT細胞の攻撃により一時的に腫大を認めた(写真2)。 ■その後、維持療法として6月9日から6週間ごとに3回治療を行い、 ■8週間後の10月21日にCT検査を実施した結果、腫瘍の縮小を認めた(写真3)。腫瘍マーカーもα‐FPが28.7ng/ml、PIVKA-Uも4608mAU/mlに下がった。 ■現在、維持療法は3ヶ月に1度と間隔をあけ、今日まで2回実施した。 ■2007年1月27日のCT結果では、腹水も認められず、腫瘍は前回(10月21日)のCTより縮小していた。他の腫瘍についても腫大は認められず、不変であった(写真4)。2月10日検査の腫瘍マーカーも、α‐FPが53.2ng/ml、PIVKA‐Uが4916mAU/mlと安定していた。現在、転移もなく、経過は良好である。 |
|
| 54歳、女性 | |
| 悪性リンパ腫(B細胞型)、StageVb | |
| 2002年8月に顔面および右前腕から右手に腫脹を自覚し、近医を受診。胸部レントゲンにより、上縦隔に腫瘤陰影を認めた。同年9月、病院を紹介され胸腔鏡下にて前縦隔腫瘍摘出手術を受け、悪性リンパ腫(大型B細胞型びまん性リンパ腫)と診断される。 2002年10月から2003年3月まで抗がん剤治療(8クール)を実施した。手術から4年後、2006年5月に当院を訪れ、当院の免疫細胞療法を実施することになった。 |
|
■5月31日より治療開始、2週間ごとに6回、1クール治療を行い、8月8日に終了した。 ■その後、2007年3月までに維持療法として、6週間ごとの治療を4回終了、4月からは3ヶ月に1度の維持療法を2回予定している。腫瘍マーカーは、治療開始前のチミジンキナーゼ(TK)活性が7.4U/ml(基準値 5U/ml以下)、終了後5ヵ月後の結果は6.3U/mlと変化はなかった。また、インターロイキン-2R(IL-2R)の検査値も、治療開始前が295U/ml(基準値135〜483U/ml)、終了2ヵ月後も332U/mlと変化を認めなかった。治療前のCT検査では、上前縦隔に10mmのリンパ節腫大を認めたが、2006年11月30日のCTでは認められなかった。 ■2007年3月現在、頚部、鎖骨部位にあったリンパ節腫脹の大きさにも変化は見られていない。現在、経過は良好である。 |
|
| 65歳、男性 | |
| 肺がん(腺がん)、StageW、転移性脳腫瘍 | |
| 2006年3月初旬、頭痛を自覚し、近所の病院でMRI検査の結果、脳腫瘍が見つかり、γナイフを施行した。4月下旬に胸部CT検査を実施した結果、右肺に3p弱の腫瘍が認められた。診断の結果、手術不能と判定され、化学療法を勧められたが、当院の免疫細胞療法を希望され来院された。 | |
■5月13日より治療開始、2週間ごとに6回、1クール治療を行い、8月22日に終了した。治療開始時の腫瘍マーカーは、CEA2.1ng/ml(基準値5ng/ml以下)、CYFRA1.8ng/ml(基準値3.5ng/ml以下)、SLX20U/ml(基準値38U/ml以下)と、治療期間中すべて基準値以下であった。 ■本療法1クール終了後、9月12日にCT検査を行った結果、腫瘍の進行と肺内転移は認められなかった。現在、経過は良好である。 ■6回の治療で点滴された細胞は、体表面積あたり、総細胞数133億個/m2、リンパ球68億個/m2、NK細胞54億個/m2、NKT細胞11億個/m2であった。 |
|